セイロンテツボクは、スリランカ原産ではあるものの現在ではその他の熱帯気候地域でも栽培されている優美な硬木である。樹高は高く、個体によっては幅広の幹に100フィートの高さにも及ぶものもあり、1986年にはスリランカの国樹とされた。シンハラ語ではナ・ツリーといい、この美しい木の最も広大な群生地がジャーティカ・ナマール・ウヤーナで発見されている。
2,500エーカーを超えるこの国立保護地域のうち10%を超える260エーカーの部分は、主に2種のナ・ツリーに覆われており、この叢生地は8世紀のダップラ4世の治世の頃に形成されたと言われており、アジアに現存する人工林の中で最も古いものの一つと言える。
国立ナマール園は、アヌラーダプラ街道上でダンブラからたった15kmの距離のところにあり、2005年に国立保護林に指定された。森の内部は、静かに歩き回ったり、言葉を発したとしても声をひそめてしまうような空間で、訪れるもの皆が、この森の木々はこの世の初めからずっとそこに佇んでいたのではないかという気持ちになる。
考古学の研究によれば、ピンク・クオーツの鉱山山脈は、形成されてから5億5千万年を超える歳月を数えるとされ、白色、薔薇色、菫色の水晶の鉱床をこの場所で見ることができる。この山脈が、考古学的見地から著しい重要性を認められたのは2001年で、有史以前の樹木の化石が、水晶の鉱床内で保存された状態で発見された時のことである。
森の入口へと戻る道すがら、この森に自生する60種を超える鳥達のうちの一羽か、或いは72種を超える昆虫のうちの一匹に出逢えるかもしれない。日中はこの地を訪れる人間から距離を置いている野生のゾウ達も、夜になるとこの辺りを気ままに歩き回る。