スリランカの舞踊衣装はとても精巧な作りになっており、各々にその独自のいわれがある。ここでは、有名な舞踊の中から数点の衣装を選び、豊かなスリランカ舞踊文化を紹介したい。
スリランカの伝統舞踊の中で最も有名なのはカンディアン・ダンスで、中部の古都キャンディで発展した。踊り手は白と金の鮮やかな衣装をまとい、頭には精巧な装飾が施されたヘッドドレスを載せる。胸元には銀細工が輝き、腰には何層もの飾り布が重なっている。
ロウカンダ・ダンスは低地地方の仮面舞踊で、生き生きとした彩色が施された木製の仮面が特徴だ。それぞれの仮面には固有の意味があり、悪霊を払い清める儀式的な目的で踊られる。
サバラガムワ・ダンスは中南部に伝わる舞踊で、シンプルながら力強い動きが特徴。踊り手は白の腰巻きに赤と金のベルトを締め、鈴のついたアンクレットを足に巻いて踊る。
これらの衣装はすべて手作りで、仕立てには高い技術が必要とされる。スリランカの伝統的な織物技術と宝飾品制作の技が融合した芸術品といえる。